隠れ家を作ろう!( #ビア鯖アドベント2019 )

※ 本エントリは、mstdn.beer Advent Calendar 2019の12/25分の記事となりまする。

楽しいから!……とだけ書いて終わるのも手かなとも思ったけど、とりあえずまぁうだうだと書き連ねてみることにする(ぶっちゃけこういうの初めてなので、拙いところはご容赦を……)。

かれこれ20年近く前になるけど、金沢の片町に行きつけ(と言いつつそんな頻繁には行けてなかったけど)にしてたバーがあって、その店の名前がまんま「隠れ家」だったってのがそもそもの話の起点なわけだけど。

この店自体は、最初は会社の先輩に連れられて行ったんだけども、大体が、2次会3次会、もしくは、締めの店として行くことが多くて、実質的に、それなりに飲めるとか、飲むのが好きだとか、そういった条件を満たしてないと選択肢に上がらないみたいな感じになってて、まぁまさに、その先輩の隠れ場的な店になってた感じかな。

隠れ家というのは、平たく言えば、「行きつけの飲み屋」で間違いはないんだけども、それだけではなくて、「何かしらの条件を満たした特別な飲み屋」みたいな言い方が一番近いのかなと。要するに、お気に入りの行きつけの飲み屋だけど、誰彼構わず教えるわけではないよ、みたいな?(……まぁ一応、リアルで会った人にはフツーに教えるつもりなので、どうしても気になるって人は気軽に声かけてくれれば)。

うち個人に閉じた話をすると、地元が車社会というのと、地元の歓楽街にはあまり縁がなかったってのもあって、金沢近郊に住んでた頃より後は、特にそういった店はなかった感じではあるね(車乗れないとほぼ何も出来なくなるから、出先でアルコールを入れることがあんまりなかったというのが正解)。

んでまぁ紆余曲折あって名古屋にやってきて、1年2年が過ぎ去り、まぁ基本徒歩なので、それなりに飲みに行ったりもしてはいたんだけど、なんというかこう、オシャレなとことか、一風変わった面白いとこなんかはなくもないんだけど、思い立ってすぐに気軽に行けて、コスパもそれなりで、飲みたいものを落ち着いてじっくり飲めるようなとこというのがなかなかないというのが実情で、じゃあ、と思い至ったのが、今回の表題というわけ。

お店がどうのという話の前にしておかないといけないのが、「何を中心に飲むの?」という話で、当然、個々人によって答えは違うだろうし、その答えによってどういった店にするのかも変わってくる(まぁ当たり前)。じゃあうちはそのへんどうなんだ?ってことになると、正直、特にコレが苦手というのものないし、逆に、コレだけは毎回必ず飲まないと気がすまないみたいな強烈なこだわりがあるわけでもないので、結構ふわふわした感じではあるんだけども、最初のビール、はともかくとして、なんだかんだ一晩飲むのはカクテルかな、といった感じだったんで、まぁ別に100%の純度でなくてもいいけど(てかそれだと逆にカクテル以外が飲めなくて困るかも?)、カクテルバー的なところ(というかフツーにバーでいいとは思うけど)に的を絞った感じにはなるかな。

実のところ、カクテル自体も、個人的には結構ふわっとしたものと認識していて、ココからココまでがカクテルだなんて明確な定義があるわけでもないし、メジャーなものについてはともかく、割と方言というか、実際頼むと店によって出てくるものが全然違うとかいうことも割とフツーにあるし、レシピ自体はまぁちゃんとあるだろうけど、そんな厳密に(それこそ規格のようなレベルで)認識の共通化が図られているものでもないし、ベースにするお酒やその他諸々についても、当然、使うものには幅というか、作り手ごとの差異があるので、配合等々を同じにしたとしても、出てくるものの味が完璧に統一されるなんてことはそもそもありえないんだよね。まぁついでにぶっちゃけると、腕とか技術とかそういうあたりにはほとんど執着してないので、常識の範疇内であればわりとどうでもいいと思ってる(腕や技術といった概念自体を否定しているのではなく、単にそれを必要条件に入れてないというだけの話)。

別にバーに限らない話だけど、客商売するにあたって、何に主眼を置くかっていうのは結構重要なポイントと思ってて、まぁよくありがちなのは、流行りに乗るとか、万人向けとか、そういう八方美人な感じの方向性とか、それをより極端にして、お好みに合ったのもをお出ししましょうみたいなのが徹底されているところとかもまぁあるよね。程度の差は多少なりともあるとは思うけど。ただ、あまりそういう方向に傾倒しすぎると、「うち(の店)はこうだ!」みたいな主張というかこだわりというか、その店独特の個性みたいなのもは必然的に薄くなっていくよね。

ネット上では割とくり返し言ってるけど、うちは基本的に主体性を尊重したい方の人間なんで、まずは客の好み云々の前に、その店ならではのこだわりの一品だろって思うわけで、どういうお店探すにしても(まぁケースバイケースで程度の差はあるけど)、そういう観点を持ってるかどうかは結構重視してる。まぁあまりにいき過ぎて、「高菜、食べてしまったんですか!」とかって激昂されてもそれはそれで困りものだけどさ。

うちはどちらかといえば、(厳密な定義はひとまず置いといて、)ショートカクテルよりロングカクテルを飲むことが多い(行く先々でニコラシカ頼んでる奴が何を言ってるって突っ込みはさておき)から、ハイボールというか、ソーダ水やジンジャエールか使われる頻度がそれなりに高いわけだけど、まぁ店によっては、タンクに繋がれたノズルから注がれるなんてのもまぁあるわけで、そういうところでこだわりの一品が出てきたりすると、やっぱちょっと興味をそそられるというか、印象に残るのは確かだね。ただ個人的には、そういうのを声高に主張してくるのは流石にくどいと感じるので、訊かれたらさらっと答える、くらいがちょうどいいかな。

ずっと思ってたというよりかはふとした気付きに近いんだけど、うちが飲みの場に求めているものって、いわゆるフツーの喫茶店に求めるものと結構被っているんだよね。飲み会、と銘打っちゃうとなんか別物感が半端ないけど、自分のペースを維持出来るか否かで場の良し悪しを判断することが多いから、ゆっくり静かに飲ませてくれよ、という願望は、飲むものこそ違うけど、どちらにも共通して抱くものかな、とは思ってる(まぁワイワイ騒ぐのもそれはそれで嫌いではないけどさ)。……え?メイド喫茶?いやもうアレは喫茶店と認識してないから別物扱いで(昔行ったアキバの某店が喫茶店と認識出来た唯一のメイド喫茶かな)。

結構色々好き勝手に書いた感はあるし、そんなワガママ放題を叶えてくれる店なんてホントにあるのかよ、とか言われそうだけど、身も蓋もない返しをするなら、無かったらそもそもこのエントリ書いてない、って言うしかないかな。まぁあと性分的に、良いとこ探しはするけど、悪いとこ探しはしないので、そんな高いハードル掲げてるつもりは全く無いんだけどね。

先週末あたりはこう、嬉しい誤算というか、楽しい出来事が目白押しだったんで、名古屋に知り合い居ないし云々みたいな悩みは、今後は持たなくて良さそうかなって感じはしてる。もちろん、そういった関係を長く維持出来るよう、こちらも色々と努力していかなければな、とは思ってる(こういうのって双方向でないと成り立たないからさ)。

……とまぁそんなわけで、隠れ家行くのでこの辺で。

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